医療事故の解決に要する費用と賠償額

1 相談と全体像

弁護士に支払う費用は、大きくは、最初の相談料、一定の業務を依頼する場合の着手金(基礎調査、示談交渉、裁判、証拠保全等)、相手方から賠償金の支払いを現実に受けた場合の成功報酬に分かれています。着手金は、依頼時の一括払いが原則ですが、事案の特質や依頼者の方の経済状況により、例外的に分割払いや一部後払いでお受けすることがあります。相談料は時間制なので、相談終了時にお支払い頂きます。

相談料  当事務所の場合:60分まで1万円,90分まで1万5000円
法律相談の費用は,他の事件と同様です。金額は弁護士により異なりますが,30分まで5500円程度,時間が増えるにつれ,加算するという例が多いようです。

当事務所は、無料法律相談はしておりません。法律相談は、受任前の説明や勧誘行為ではなく、それ自体に意味があり、相談だけで解決する場合もあるからです。実際、「何件も弁護士事務所を回ったが、このような話は初めて聞いた。もっと早く聞いていれば良かった。」という感想をお聞きすることがあります。

2 基礎調査

当事務所の場合:基本料金15万~25万円程度が標準的ですが,難易度等により増減します。
調査として実施する内容は,カルテの入手,医学文献の収集・検討,判例調査,医療事故に関係した医師・病院との面談,病院への照会,協力医の確保・面談・意見書作成依頼,調査結果を踏まえた解決方法の提案・説明等です。

調査のみを引き受けるという弁護士は多くないと思われます。しかし,基礎的調査が示談交渉や裁判の出発点であり,相当の比重を占めますし,調査により医師の過失がないことが判明し,そこから先に進まないこともあります。そこで,当事務所では,調査のみを受任することを提案しており,調査だけで終了する場合と,示談交渉,訴訟へと進む場合があります。

最近では,最初から示談交渉や訴訟をお引き受けするのではなく,まずは基礎調査をお引受けし,その結果を見て次に進むケースが殆どです。また,弁護士が受任すればスムーズにカルテ開示されるケースが殆どであり,証拠保全を行うのは例外的となっています。

3 協力医への謝礼(面談費用、意見書作成費用)

10万円~35万円前後
協力医に意見書(鑑定意見書)を作成してもらった場合に,同医師又は紹介団体に支払う謝礼です。金額は,医師及び紹介団体により異なりますが,当事務所の依頼先の場合,面談のみで2万円から8万円前後,意見書作成の場合,15万円前後から35万円前後です。

4 証拠保全

25万円~30万円前後
証拠保全を申し立て,実施する場合の弁護士費用です。証拠保全・示談交渉をセットでお引受けすることが多く,調査・証拠保全・示談交渉をセットでお引受けする場合もあります。

5 示談交渉、訴訟

示談交渉及び訴訟の弁護士費用は,着手金(事件を受任する際にお支払いいただく弁護士費用)と成功報酬(事件が解決し,相手方から現実に和解金,賠償金等が支払われた場合の弁護士報酬)に分かれます。
着手金は,請求金額(相手方に損害賠償を求める金額であり,事案により異なります)の3%~5%が目安であり,事件の難易度により,異なります。
しかし,これではあまりに漠然としていますので,25~35万円程度と考えていただければ良いと思います。証拠保全と示談交渉をセットでお引受けすることもあり,その場合は,証拠保全の費用を含む金額です。
示談交渉を経て訴訟に進む場合は,提訴時に相当額(難易度・請求額等によってかなり異なりますが40万円程度~)、を追加していただきます。
訴訟をする場合には,裁判所に納める印紙代も必要です。印紙代の金額は,請求金額に対応して決まっています(例:請求金額2000万円の場合・・・,5000万円の場合・・・)。
事件は手作り,ケースバイケースですから,これでも分かりにくいと思いますので,以下に実例を記載します。

6 費用の実例 ①

(分かりやすくするために,実例を修正したもので,同一事例はありません)

誤った投薬により,体調悪化し,入通院による治療を要し,軽度の後遺障害が残ったケース

基礎調査 弁護士費用 20万円 実費 1万円

協力医面談費用(医師への謝礼) 3万円

示談交渉 弁護士費用 25万円

和解解決

解決金として,相手方から500万円を受領 ここから弁護士報酬65万円(和解金×受任時に合意した成功報酬割合13%)

6 費用の実例 ②

(実例を修正したもので,同一事例はありません)

手術後の想定可能な容体急変の発見・治療が遅れたため,心不全で亡くなった場合

基礎調査 25万円 実費(出張費用、医学文献入手費用、郵便代等)3万円 示談交渉 30万円

協力費面談費用(協力医2名への謝礼)5万円+3万円

協力医意見書作成費用(協力医への謝礼) 20万円

和解

相手方から和解金(慰謝料,葬儀費用,逸失利益)3000万円を受領

弁護士成功報酬390万円(和解金×受任時に合意した割合13%)

おおまかな弁護士費用

①初回相談料(受任後は不要) 60分まで1万円 90分まで1万5000円 120分まで2万円

 

以下は大体の目安です。難易度等によって異なります。一括払いが原則ですが,事案によっては、少額の月払の分割も可能です。

②基礎調査 15万円~25万円程度(難易度・記録の量・相手方の数等によってかなり異なります)~

③示談交渉 25~35万円程度(請求額、難易度に異なります)

④裁判 40万円~(請求額、難易度によってかなり異なります)

 

⑤解決した場合,受任時に合意した割合による成功報酬(相手方から受領した金額×報酬割合)

 

 

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