6 実例③大腸穿孔

大腸がん手術後の縫合不全により発症した腹膜炎の診断が遅れ,死亡した事例

解決類型:裁判外の和解解決  結果:平成24年和解解決
和解金額:慰謝料1800万円
事案の概要
大腸切除術の4日後から,下痢,発熱,嘔吐等の症状が現れたが,その翌日(手術の5日後)に撮影したCT画像から,穿孔を示す異常所見が確認できたにもかかわらず,さらに翌日(手術の6日後)に容態が急変して心肺停止するまで,縫合不全及び腹膜炎の発症に気付かなかったため,死亡。
争点
縫合不全を起こしたことに過失があるか。
縫合不全及び腹膜炎の診断が遅れたことについて過失があるか。
救命可能性。
和解の際の両当事者の共通認識
縫合不全を起こしたことに過失はないが,縫合不全及び腹膜炎の診断が遅れたことに過失がある(病院側が記者会見して公表)。救命できた可能性はある。
担当弁護士としてのコメント
消化器手術又は手術後の穿孔又は縫合不全により,腹膜炎や敗血症が発症した事故は,相談の事案の中で最も多い類型で,過失の特定,救命可能性の証明がポイントになることが多く,本件では,容態急変前のCT画像から,吻合不全による穿孔と炎症所見が確認できたことが決め手になりました。
慰謝料額は,高齢であることと救命可能性を考慮しています。
医療事故解決の実績と実例

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