5 実例②致死的不整脈

致死的不整脈の蘇生措置が遅れ,救命はできたものの,植物状態となった例
解決類型:裁判外の和解解決  結果:平成21年和解成立
和解金額:3650万円
うち治療費50万円  葬儀費用100万円  入院慰謝料:100万円  死亡慰謝料:2800万円  親族固有の慰謝料 逸失利益:600万円

事案の概要

患者は,胃がん手術のため,入院し,胃がん切除術,縫合不全のための再手術を受けた後,再手術の2日後の入院中,付き添っていた家族の前で,突然,意識不明となり,心肺停止した。モニタリングされており,近くに看護師もいたが,何故か現場を離れ,駆け付けた他の医師・看護師が,約30分後に蘇生措置を開始したが,蘇生はできたものの,植物状態となり,半年後に死亡した。
心電図から,心肺停止の直接の原因は,致死的不整脈であることが当初から分かっていた事案。
争点
蘇生措置の遅れは過失か,救命可能性の程度
和解の際の両当事者の共通認識
蘇生措置が遅すぎる。
特記事項
遺族の強い要望により,説明会の開催と,その際に関係者病院職員(看護師含む)からの謝罪を受けた。
担当弁護士からのコメント
①類似事件は多く発生していると考えられるが,蘇生開始までに30分も要した事案は異例
②加えて,多くの事案では,モニタリングされておらず,心肺停止の直接の原因を特定しにくい場合が多いのに対し,本件ではモニタリングされていたため,致死的不整脈であることについて争いがなかったことが和解成立の大きな要因。
医療事故解決の実績と実例

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