医療事故の裁判と普通の民事裁判とはどう違うのでしょうか。

医療事故も民事訴訟法として,通常の民事訴訟と基本的に同じ手続きで進められます。一般の民事訴訟との差異は,高度の専門性が求められるためで,具体的には,次のような違いがあります。あくまでも,一般論であり,事件による差異も大きいですし,行政訴訟や国賠訴訟のように,医療事故に劣らず,困難な訴訟があります。
 ・作成する書類及び提出する書証(文献等のコピーや意見書)が多く,裁判に時間もかかる。
 ・東京地裁,大阪地裁等の大規模裁判所では,医療事故を専門とする医療集中部で審理が行われる(裁判官が医療事故に詳しい反面,訴訟指揮がシビアで進行が早いです)。
 ・一般事件と比べると,訴訟前に証拠保全が行われているケースが多い。
 ・一般事件に比べて,医師による鑑定が多く行われる傾向がある。鑑定が行われるとその分,時間と訴訟費用がかかる。
 ・当然のことながら,被告側は医療のプロであるから,一般論としては,被告側の方が勝算が高い。
 ・被告側の代理人は,医師会や保険会社から紹介された医療事故の被告側専門の代理人が付くのが普通である。和解が成立するかどうかは,被告側代理人のスタンスにより,かなり影響を受ける。
 ・地方によっては,医療事故に詳しい弁護士が非常に少ない(弁護士探しに苦労された依頼者の方に聞いた話です)。
 ・人の健康や生命がかかっている問題ですら,請求金額は,一般に高額になる(数千万円から1億円)。

医療事故Q&A

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