長期療養型医療施設の問題

長期療養型医療施設での高齢者の死亡事故のご相談は継続的に多いです。

ここでいう長期療養型医療施設とは、高齢患者について、肺炎等の急性疾患の治療を終えた後、リハビリや健康改善のため、もしくは、急性疾患はないが、認知症や脳梗塞後遺症等で寝たきりであるなど、継続的に看護・介護を要するための入院を受け入れている病院です。内科や外科等、複数の診療科がありますが、自前で不可能な検査・治療が多いなど、医療体制は十分ではありません。

高齢患者について、このようなタイプの病院に入院中に発生した医療事故の死亡事案ご相談は継続的に非常に多く、痰による窒息死、脱水・栄養不良による死亡、感染症治療の不備、脳梗塞の検査・治療の遅れ、大腸がん等のがんの検査・治療の遅れ、転倒事故などが典型的です。

患者の訴えが乏しいこと、医療体制が十分でなく、検査・診察・診療録の記載等の医療情報が不十分な場合が多いことなどから、ご家族からご相談を聞いただけでは、過失及び因果関係の見通し(それがないことを含めて)が立てられず、相談時には、「・・・と・・・が考えられますが、その他の可能性も考えられ、調べてみないと分かりません。適切な措置を取っていた場合に、予後が変わったこと(救命可能性)の証明が難しそうです。」などというご説明をする場合が多くなります。

このような事案をお引き受けした場合は、ともかく診療録を入手し、前医・後医があれば、そちらの診療録も入手、場合によっては、前医・後医に面談して患者の健康状態をお聞きする、患者の事故前や入院時の健康状態について、家族から詳しくヒアリングする(関連するメール・写真・日記等を提供して貰う)、これらの記録を協力医の先生に検討して貰う、問題となる医学事項について、文献調査を行う、などして、可能な限り事実関係を調査し、損害賠償が可能かどうか(過失、損害との因果関係があるかどうか)を判断し、ご説明しています。

医療機関の対応に問題はあるものの、過失や救命可能性の立証ができない場合、医療機関の措置に大きな問題はないと考えれる事案も相当ありますが、下記のような事案で、和解又は訴訟により、賠償を得た実例があります。

痰による窒息(対応遅れ)、脱水、中心静脈栄養の不適切施行(カテーテル感染)、深部静脈血栓症の見落とし、病院内転倒

 

 

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