1月27日、卵巣摘出術(チョコレート嚢胞)の際に腸管穿孔を起こした事案を提訴しました

子宮や卵巣等の婦人科系の手術の際に腸管を穿孔し、腹膜炎・敗血症が生じるというのは、比較的多い医療事故ですが、本件は、特に過失も被害も重大です。

この事案は、堺市の大規模病院の産婦人科において、チョコレート嚢胞(子宮内膜症)の治療として、腹腔鏡下で卵巣摘出術が行われた際に、電気メスなどの機器の不適切な操作により、大腸下部のS状結腸と直腸を損傷したため、術後間もなく、S状結腸の穿孔が生じ、腹膜炎及び敗血症となり、患者が死の危機に直面する事態となり、その後の外科での緊急開腹術により、一命をとりとめた事案です。

「カウンタートラクション」(剥離部分を両側に引っ張り、境界を明示する)という、剥離手術の基本手技が適切になされていないこと、患者が必死に腹痛等の苦痛を訴えているなど、術後早期から、腹膜炎・敗血症の典型的な所見が見られたにもかかわらず、術後5日目に外科にコンサルトし、そこでようやく腸管穿孔・腹膜炎の診断がなされるなど、診断・治療が大幅に遅く、術後管理にも大きな問題があること、医療機関側の一部の関係者は謝罪したものの、組織として過失を否定し、賠償を拒否するなど、事後の対応が悪いこと、設備及び組織が整った大規模病院であること、患者は、重度の排便障害及び精神的苦痛(事故時のフラッシュバック)を被るなど、被害が極めて重大であること、などの特徴があります。

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