レーシック難民(レーシック・ラゼックによって生じた健康障害)

 

レーシック難民とは、レーシック手術の先駆者である吉田憲次医師の造語で、「レーシック手術後、目や体に何らかのトラブルが起こっているにもかかわらず、適切な治療を受けられずに行き場を失っている人達」を意味します。以下では、レーシックと共通点が多いラゼックも含めて述べます。

私は、レーシック手術における医療事故訴訟が過去に起こされたことは知っていましたが、現在もなお、レーシック難民が多発していることは、2019年にレーシック難民の方からご相談を受け、提訴準備をするまで知りませんでした(この事案は、ラゼックの事案であり、専門医の先生に教えを受け、提訴しました)。

調べてみたところ、このような実情に関しては、吉田医師の著書(「ササッとわかる近視矯正手術レーシックで失敗しない本」、「近視、近視矯正手術を受ける前に」)等、多くの情報がありました。

近視矯正手術は、日本では、治療レーザーが許可された1998年から本格的に開始されました。アルカミド等の非吸収性フィラーの問題とは、治療方法が実用化されてから歴史が浅く、数十年先の長期予後・合併症が完全には判明していない点、自由診療であり、国の規制が及び難いため、技能やモラルに問題がある医療機関が存在し易い点、合併症が発生した場合に治療できる医療施設が少ない点などで、共通していると感じます。

他方で、実施自体に問題がある非吸収性フィラーの場合と違い、レーシック手術は、多くの医療施設で適切に実施され、有効性が実証されています。そのため、不幸にして被害を被った場合でも、直ちに医療側の過失があったと推認することはできず、患者側は、立証に多大な困難を強いられます。ネット情報を見ると、レーシック手術の技術力を宣伝する医療施設が多いのに対し、他の施設で合併症が生じた患者に向けて、治療や事実解明へのサポートを提供している医療機関ほ殆ど見当たりません。

レーシック手術を標榜される眼科医は、手術を実施する以上、被害が生じた患者の救済にも力を入れて欲しいものです。

2020年5月追記

実際には、レベルが高く良心的な専門医が多数おられ、被害者救済されれいますが、患者がこのような医師を見つけるのは至難であり、巡り合えた患者は幸運と思います。

 

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